歯周病は、歯を支えている骨が細菌感染や過度な咬合力によって破壊されていく病気です。初期の段階では自覚症状はありませんが、進行するにつれて、歯ぐきが腫れたり、血や膿が出たり、硬いものが咬みきれなくなり、最終的には歯がぐらぐらと揺れて、抜けてしまいます。歯周病は全身の病気にも影響を及ぼします。たとえば歯周病は糖尿病の合併症の一つで、歯周病になると糖尿病の症状が悪化します。また狭心症・心筋梗塞・脳梗塞などにも関与していることが分かっています。定期的に歯科医院で歯周病のをメンテナンスをおこなっている方は、そうでない方と比較して、入院から退院までの期間が40%短いというデータもあります。
歯周病治療においては、はじめに歯周ポケット検査を行い、全体的な歯石除去を行います。このとき着色除去(クリーニング)も同時に行います。次に歯周病が進行している方については、麻酔を使いながら、歯周ポケット内のより深い部分に付着した歯石や汚れを取り除ていきます。必要に応じて、かみ合わせの調整や被せ物の作り替えも行います。重症の場合には、抜歯や外科処置なども行います。
歯周病治療においては、何よりも定期検診(メンテナンス)が大切です。当院では次回の来院の時期を葉書にてお知らせしていますので、どうぞご活用ください。